蒲生干潟で水質調査を実施

蒲生干潟で水質調査を実施

蒲生干潟は,仙台市内の太平洋に接する潟湖干潟です.散策,生物観察,釣りなど様々な形で,長く人々のレクリエーションの場として重要な役割を果たしてきた場所です.東日本大震災の津波による植生の流失や地形変化,さらに防潮堤建設などによりその景観は大きく変化しました.
 今週,久しぶりに研究室メンバーが蒲生干潟へ足を運び,地形や植生などの状況を観察するとともに,水質調査を実施しました.潟湖の入り口近くの底質については,軟泥の堆積や硫化水素の発生が認められまたしが,奥部については砂質が維持され,カニや貝類など多くの生物が定着している様子でした.また,ヨシをはじめ奥部の植生の回復もみられ少し安心をしました.今後も,震災後の干潟の環境を把握するため,調査を継続していく予定です.(TS)